白い光が世界をつつむ。
銀の閃光が世界を貫く。
ああ、やっと逢えたね。
身体から離れる、その人の魂を見送った。
その魂を待っていた、もうひとつの魂を見送った。
……やっと、貴方たちも、逢えたね。
そう、安堵した心に。
ぱっくりと、何かが口を開けたような感覚が襲いかかる。
「ッ!?」
振り返る。
すでに光に包まれて、前後左右上下、判らなくなってしまった空間の――背後を。
……そこには、門が空いていた。
高密度の力のぶつかりあいが、空間を歪めたのだろうか。
理由はわからない。
だけど、間違いない―― それは、門だ。
「……え……」
世界と世界を繋ぐ、門。
その門は――
「おか……さ……?」
いつか夢に見た。
ずっと覚えてた。
今も鮮明な、何年も前の記憶よりもずいぶんと、歳をとってしまったその人たちへと。
なつかしい、遠い遠いその人たちのいる場所へと。
繋げてくれる、門だった――
「――おとうさん、――おかあさん!!」